2026-09-10
歯並びについて
子供の歯並びがガタガタになる原因は?永久歯・前歯が重なるときの相談目安
「永久歯が生えてきたら、前歯がガタガタしている」
「乳歯の後ろから大人の歯が生えてきたけれど大丈夫?」
「子供の歯並びが悪いように見えるけれど、矯正が必要なの?」
子供の歯並びが不ぞろいに見えても、すぐに矯正治療が必要と決まるわけではありません。乳歯から永久歯へ生え変わる時期は歯並びが変化しやすく、一時的にでこぼこして見えることもあります。
一方で、永久歯が並ぶスペースが不足している、歯が重なっている、乳歯が残ったまま別の位置から永久歯が生えているなど、歯科医院で状態を確認した方がよいケースもあります。
この記事では、子供の歯並びがでこぼこする原因や、乳歯・永久歯の生え方、矯正相談を考えたいサインを中心に解説します。開始時期や費用は別の記事で詳しく扱います。
前歯の重なり・永久歯の生え方が
気になっていませんか?
クスノセ歯科医院では、小児矯正の無料相談を実施しています。「今すぐ矯正が必要か分からない」という段階でも、歯並びや噛み合わせについて相談できます。
目次
子供の歯並びがでこぼこしているときにまず知っておきたいこと
乳歯から永久歯へ生え変わる時期は、歯の位置や見え方が変化します。そのため、前歯が少し斜めに生えた、永久歯が不ぞろいに見えるというだけで、すぐに矯正治療が必要とは判断できません。
一方で、歯の重なりが大きい、永久歯が並ぶスペースが少なく見える、乳歯が残ったまま永久歯が別の位置から生えている場合などは、一度歯科医院へ相談するとよいでしょう。この記事では、それぞれの見方を順番に説明します。
歯が重なる「叢生」とは?
歯が重なったり、ねじれたり、歯列からずれて生えている状態を、歯科では叢生(そうせい)と呼びます。日本矯正歯科学会では、八重歯・乱ぐい歯を叢生の代表的な例として紹介しています。
不正咬合(ふせいこうごう)とは、歯並びや上下の歯の噛み合わせに問題がある状態の総称です。叢生だけでなく、出っ歯、受け口、前歯が噛み合わない状態なども含まれます。
叢生で見られる歯の状態
- 前歯が重なって生えている
- 歯がねじれて生えている
- 一部の歯だけ内側・外側へずれている
- 永久歯が生える場所が狭そうに見える
- 犬歯が歯並びの外側から生えてきている
子供の歯並びがでこぼこになる主な原因
叢生は、一つの原因だけで起こるとは限りません。代表的な要因の一つが、歯が並ぶスペースと歯の大きさのバランスです。
歯が並ぶスペースと永久歯の大きさが合っていない
永久歯がきれいに並ぶには、歯列の中にそれぞれの歯が入るスペースが必要です。
あご・歯列の大きさに対して永久歯が大きいなど、歯が並ぶ場所と歯の大きさの調和がとれていないと、歯同士が重なったり、ねじれたりして生えることがあります。
日本小児歯科学会も、あごの大きさと歯の大きさの調和がとれていない場合に、歯並びの凸凹である叢生が強くなることがあると説明しています。
「顎が小さいこと」だけで説明できるものではなく、歯列の大きさと歯の大きさのバランスを含めて考える必要があります。同じように見える叢生でも、原因や程度は一人ひとり異なります。
乳歯が残ったまま永久歯が別の位置から生えている
永久歯が生えてきているのに乳歯が抜けずに残っていると、永久歯が乳歯の後ろ側・内側など、本来とは異なる位置から見えてくることがあります。
日本小児歯科学会では、永久歯が生えているのに乳歯が抜けない場合、乳歯の根がうまく吸収されていない可能性があり、乳歯の対応によって歯並びの不正を防げる場合があると案内しています。
乳歯を生え変わりより早く失っている
虫歯などによって乳歯を本来の生え変わりより早く失うと、空いた場所へ隣の歯が動き、後から生える永久歯のスペースへ影響する場合があります。
日本歯科医師会も、乳歯には永久歯が生えるスペースを保つ役割があり、早期に失うと歯並びへ影響する可能性があると説明しています。
遺伝的な要素
歯の大きさやあごの骨格などには、遺伝的な要素も関係します。
日本小児歯科学会は、近親者に歯並びの問題がある場合には遺伝的な要素も考慮し、早めに歯科医院へ相談するよう案内しています。
口呼吸・指しゃぶりなどは歯並び全体に影響することがある
口呼吸、指しゃぶり、舌を前へ出す癖、頬杖などは、歯並びや噛み合わせに影響することがあります。ただし、これらが必ず叢生の直接的な原因になるわけではありません。
口腔習癖(こうくうしゅうへき)とは、指しゃぶり・舌の癖・頬杖など、口や顎へ繰り返し力が加わる習慣のことです。
日本歯科医師会は、口呼吸や指しゃぶりなどの習慣が、出っ歯や開咬などを含む不正咬合に関係することがあると説明しています。叢生だけに結びつけず、口の使い方や噛み合わせ全体を見ることが大切です。
永久歯の前歯がでこぼこしているのは大丈夫?
永久歯の前歯が生え始める時期は、「乳歯のときはきれいだったのに、急にでこぼこして見える」と感じやすい時期です。
乳歯列では、後から生えてくる永久歯が並ぶためのすき間が役立ちます。日本小児歯科学会も、乳歯より大きい永久歯が生えてくることを考えると、乳歯の時期に歯と歯の間へすき間があることは自然だと説明しています。
また、生えたばかりの永久前歯は、一時的に不ぞろいに見えることがあります。前歯が少し斜めに見えるだけで、すぐ治療が必要とは判断できません。
| 前歯の状態 | 確認したいポイント |
|---|---|
| 少し斜めに生えている | 生え変わり途中の変化もあるため、周囲の歯の生え方とあわせて見ます。 |
| 前歯同士が重なっている | 永久歯が並ぶスペースに余裕があるかを見ます。 |
| 歯が大きくねじれている | 歯の位置だけでなく、周囲のスペースや噛み合わせも見ます。 |
| 前歯が内側・外側へずれている | 上下の歯がどのように噛み合っているかも見ます。 |
日本小児歯科学会は、前歯が永久歯へ交換した時期を、将来の歯並びを予測して診断しやすくなる時期の一つとしています。気になる変化がある場合は、永久歯がすべて生えそろうまで待たずに相談できます。
乳歯の後ろから永久歯が生えてきた場合
特に下の前歯では、乳歯がまだ残っている状態で、その内側・後ろ側から永久歯が見えてくることがあります。
この場合も、「永久歯が後ろから生えた=必ず矯正が必要」とは限りません。
乳歯のぐらつき具合、永久歯がどこまで生えているか、永久歯が並ぶスペースに余裕があるかなどによって考え方が変わります。
日本小児歯科学会も、永久歯が生えているのに乳歯が抜けていない場合は、早めにかかりつけ歯科医院を受診するよう案内しています。矯正が必要かどうかではなく、まず乳歯と永久歯の状態を診てもらうことが大切です。
乳歯の生え変わり全般については、乳歯が抜けない・歯の生え変わりについて解説した記事も参考にしてください。
子供のでこぼこの歯並びは自然に整う?
生え変わりの過程で歯並びが整ってくる場合はありますが、自然に整うかどうかを見た目だけで判断することはできません。
永久歯が並ぶスペース、これから生える歯の位置、上下の噛み合わせなどによって見通しは変わります。
生え変わり途中で永久歯がまだ十分に生えていない場合などは、成長や生え方を見ながら経過観察となることがあります。
歯の重なりが大きい、噛み合わせにも気になる点がある、永久歯の生える場所が不足しているように見える場合は、早めの相談を検討します。
経過観察となった場合も、歯の生え変わりや噛み合わせを定期的に診てもらうことで、変化に気づきやすくなります。
歯並びのでこぼこで矯正相談を検討したいケース
次のような状態が気になる場合は、矯正が必要かどうかを含めて歯科医院へ相談する目安になります。
前歯同士が大きく重なる、ねじれているなど、スペース不足が疑われる場合です。
乳歯が抜けた後のすき間が狭い、後から生える歯のスペースが少なく見える場合です。
乳歯が残っている場合は、乳歯と永久歯の位置関係を診てもらいます。
ガタガタだけでなく、上下の歯が反対に噛む、一部だけ強く当たるなどがある場合です。
健診での指摘は治療開始を決めるものではありませんが、歯科医院で詳しく診てもらうきっかけになります。
歯が重なる部分は毛先が届きにくいため、虫歯予防の面からも磨き方を見直します。
日本小児歯科学会では、乳歯の時期に歯並びの異常が見られた場合や、前歯が永久歯へ交換した時期に異常が見られた場合は、小児歯科や矯正歯科へ相談するよう案内しています。
ただし、相談したからといって、その日に矯正を始めるとは限りません。歯の生え変わりや噛み合わせを見ながら、経過観察となることもあります。
「矯正するかまだ分からない」
という段階でも相談できます
尼崎市東難波町のクスノセ歯科医院では、小児矯正の無料相談を実施しています。前歯の重なりや永久歯の生え方など、気になる部分からご相談ください。
お電話でのご予約:06-6481-2181
歯科医院ではどこを見る?
子供の歯並びがでこぼこしている場合、一般的には見えている前歯だけでなく、生え変わりや上下の噛み合わせもあわせて診ます。
| 見るところ | 見るポイント |
|---|---|
| 乳歯・永久歯の生え方 | どの乳歯が残り、永久歯がどこまで生えているかを見ます。 |
| 歯が並ぶスペース | 現在・今後生える永久歯が並ぶための余地を見ます。 |
| 歯の重なり・ねじれ | 重なりやねじれの程度と、歯磨き・噛み合わせへの影響を見ます。 |
| 上下の噛み合わせ | 出っ歯・受け口・上下の一部の歯が通常とは反対に噛む状態など、叢生以外の問題も見ます。 |
| 口の癖・機能 | 必要に応じて、口呼吸、舌の使い方、指しゃぶりなども確認の対象になります。 |
必要な検査は、お子様の年齢や歯の状態によって異なります。
クスノセ歯科医院の小児矯正について詳しくは、小児矯正の診療案内をご覧ください。
歯が重なっている子供の毎日のケア
歯が重なっている部分は、歯ブラシの毛先が届きにくくなります。矯正治療を始めるかどうかにかかわらず、毎日の歯磨きで汚れを残しにくくすることが大切です。
歯ブラシの向きを変え、重なりの内側へ毛先を届かせます。
歯と歯が接している部分は歯ブラシだけでは清掃しにくいため、年齢に応じて保護者が補助します。
生えかけの永久歯や重なった部分は磨き残しが出やすいため、お子様だけで磨くのが難しい時期は保護者が補います。
子供のフッ素入り歯磨き粉の選び方については、子供のフッ素の使い方を解説した記事をご覧ください。
子供のでこぼこの歯並びに関するよくある質問
ここでは、本文で詳しく扱っていない補足的な疑問に回答します。
子供の歯並びは親から遺伝しますか?
歯の大きさやあごの骨格など、遺伝的な要素が関係する場合があります。ただし、歯並びは遺伝だけで決まるものではありません。
小児矯正は何歳ごろから相談できますか?
相談する時期は、歯並びや噛み合わせ、歯の生え変わりによって異なります。歯の重なりや生え方が気になった段階で相談できます。開始時期については、小児矯正を始める時期について解説した記事をご覧ください。
小児矯正にはどのくらい費用がかかりますか?
治療内容によって費用は異なります。このページでは歯並びがでこぼこする原因と相談目安に内容を絞っているため、費用については子供の矯正費用について解説した記事をご覧ください。
尼崎市で子供のガタガタの歯並びが気になる方へ
子供の歯並びは、生え変わりや成長によって変化します。歯の重なりや永久歯の生え方が気になる場合は、「すぐ矯正する」「永久歯がそろうまで待つ」と家庭だけで決めず、現在の状態を歯科医院で診てもらいましょう。
尼崎市東難波町のクスノセ歯科医院では、小児矯正の無料相談を実施しています。お子様の歯並びや噛み合わせ、治療を始める時期について相談できます。
子供の歯並びが気になったら
無料相談をご利用いただけます
阪神尼崎駅から徒歩10分。歯の重なり、永久歯の生え方、学校健診での歯並びの指摘など、気になることがあればご相談ください。
お電話でのご予約:06-6481-2181
参考情報
本記事は一般的な情報提供を目的としています。子供の歯並びがでこぼこしている原因や、矯正治療の必要性・時期は、歯の生え変わり、歯とあごの大きさ、噛み合わせ、成長などによって異なります。個別の判断は歯科医師の診察を受けてください。