2026-10-15
小児歯科
子供が歯医者を嫌がるときは?受診前の準備と治療に慣れるための進め方
「歯医者へ行くと伝えたら泣いてしまう」「診療室には入れたけれど、口を開けられず治療できなかった」など、子供の歯科受診に悩む保護者は少なくありません。
歯医者を嫌がる理由は、何をされるか分からない不安、以前の痛い経験、診療室の音やにおいなど、子供によって異なります。そのため、泣いたり口を開けなかったりしたからといって、同じ方法で無理に治療を進めることが適切とは限りません。
受診前にできる準備や、苦手なことを歯科医院へ伝えるだけでも、その子に合わせた進め方を考えやすくなります。初回に治療できなかった場合も、虫歯や痛みの状態を確認しながら、診療に慣れるところから進める方法があります。
この記事では、子供が歯医者を嫌がる理由、受診前の準備、当日に泣いたり口を開けなかったりした場合の考え方、治療できなかった後の進め方を解説します。後半では、尼崎市のクスノセ歯科医院で行っている治療前トレーニングなどの対応も紹介します。
「泣いてしまうかも」「口を開けられないかも」
そんな段階からご相談いただけます
尼崎市のクスノセ歯科医院では、歯医者が初めてのお子様や、以前の受診で治療できなかったお子様にも、様子を見ながら診療を進めています。予約時に苦手なことや心配なことをお伝えください。
目次
子供が歯医者を嫌がるのはなぜ?
子供が歯医者を嫌がる理由は一つではありません。年齢やこれまでの受診経験、その日の体調などによっても変わります。まずは「怖がっている=わがまま」と考えず、何が苦手なのかを整理することが大切です。
何をされるか分からず怖い
初めて見る診療台や器具を前にすると、「何をされるのか分からない」という不安が強くなることがあります。大人には見慣れた器具でも、子供にとっては大きな機械や聞き慣れない音に感じられます。
特に小さな子供は、これから行うことを言葉だけで具体的に想像するのが難しい場合があります。歯科医院では、器具を見せたり、できることから試したりしながら診療に慣れていく方法があります。
過去の治療で痛みや不快感を経験した
以前の歯科治療で痛みを感じた、長時間口を開けるのがつらかった、押さえられたことが怖かったなどの経験があると、次の受診を強く嫌がることがあります。
以前の受診で怖かったことが分かっている場合は、予約時や受付時に歯科医院へ伝えておきましょう。「前回は麻酔の注射を怖がった」「口の中に水がたまるのが苦手だった」など、具体的に伝えると診療方法を考える材料になります。
音・におい・口を開けることが苦手
歯を削る音、器具が触れる感覚、薬剤のにおいや味など、歯科診療には普段の生活にはない刺激があります。診療室へ入るだけで緊張したり、口を開けた状態を保つことが苦手だったりする子供もいます。
感覚の苦手さが強い場合や、発達面で配慮してほしいことがある場合も、事前に医院へ伝えておくとよいでしょう。子供によって苦手な刺激は異なるため、対応も一律ではありません。
子供が歯医者を嫌がるときの受診前の準備
受診前に特別な練習をたくさん行う必要はありません。「どこへ行くのか」「何をするのか」を年齢に合わせて伝え、歯科医院へ子供の様子を共有しておくことから始めましょう。
歯医者へ行く理由を年齢に合わせて伝える
子供には、受診直前に突然「今から歯医者へ行くよ」と伝えるより、分かる範囲で事前に説明しておく方が見通しを持ちやすくなります。
声かけの例
- 「歯を元気にするために、お口を見てもらおうね」
- 「先生に歯の数を見てもらおう」
- 「今日はできるところまで見てもらおうね」
治療内容が決まっていない段階で「絶対に痛くない」「何もしないよ」と約束すると、実際の診療と違ったときに不信感につながることがあります。分からないことは「先生に見てもらってから決めよう」と伝える方が自然です。
家庭でできる歯医者ごっこや声かけ
診療前に余裕があれば、自宅で短い「歯医者ごっこ」をしてみる方法もあります。保護者が「お口を開けてみよう」と声をかけ、数秒だけ口の中を見る程度で十分です。
歯ブラシを治療器具の代わりにして無理に口へ入れたり、嫌がっているのに何度も練習したりする必要はありません。目的は治療の練習を完璧にすることではなく、「口を見てもらう」という体験を少し知っておくことです。
避けたい声かけと無理をさせない工夫
「泣いたら恥ずかしいよ」「ちゃんとできないと帰れないよ」など、受診前から緊張を強める声かけは避けましょう。また、「痛いことをされるよ」と脅して歯磨きや受診を促すことも、歯医者への恐怖につながる可能性があります。
当日は、眠気や空腹が強い時間を避けられるようであれば、子供が比較的落ち着きやすい時間帯を選ぶのも一つの方法です。予約時に「歯医者をかなり怖がる」「前回は口を開けられなかった」などを伝えておくと、受診時の対応を相談しやすくなります。
歯医者で泣く・口を開けないときはどうする?
子供が診療室で泣いたり、口を開けられなかったりすることはあります。泣いたことだけで「今日は失敗だった」と考える必要はありません。お口を少し見せられた、診療台の近くまで行けたなど、その日にできたことを次につなげます。
受診前に苦手なことを医院へ伝える
受付や問診では、これまでの歯科受診について具体的に伝えましょう。
- 初めての歯医者か
- 以前の受診で怖がったこと・痛がったこと
- 口を開けること、音、においなど苦手な刺激
- 現在、歯の痛みや腫れがあるか
- 発達面・持病・服用薬など、診療時に配慮してほしいこと
こうした情報は、「治療できる・できない」を決めるためではなく、その日の進め方を考えるために役立ちます。
当日の様子に合わせて進めてもらう
歯科医院では、子供の様子を見ながら、まず口の中を見る、器具を見せる、診療台へ座ってみるなど、段階を分けて進める場合があります。
一方、強い痛みや腫れがあるなど、早めの処置が必要な場合は、慣れる練習だけでは対応できないことがあります。治療の緊急性と子供の状態を確認しながら、その日に必要な対応を歯科医師と相談します。
保護者が付き添う際に意識したいこと
診療中は、子供ができたことを認める声かけを意識しましょう。「泣かなかったらえらい」ではなく、「椅子に座れたね」「お口を見せられたね」など、その日にできた行動を具体的に伝えます。
保護者自身が不安な場合も、無理に隠す必要はありません。過去に治療できなかった経験や心配していることを、子供の前で長く話すのが気になる場合は、予約時や受付で先に伝えておく方法もあります。
子供が嫌がって歯科治療できない場合は?
一度受診して治療できなかった場合、保護者が知りたいのは「次にどうすればよいか」ではないでしょうか。大切なのは、治療できなかった事実だけではなく、何が難しかったのかと、歯の状態にどの程度の緊急性があるのかを確認することです。
一度に治療を終わらせようとしない
緊急性が低く、歯科医師が段階的に進められると判断した場合は、初回からすべての治療を終わらせようとせず、診療環境に慣れることを優先する場合があります。
前回できなかったことを次回の目標にするのではなく、「診療台へ座る」「お口を見せる」「器具を見てみる」など、小さな段階に分けて進める考え方があります。
診療に慣れる練習から始める
小児歯科では、子供にこれから行うことを説明し、器具を見せてから実際の処置へ進むなど、診療への不安を減らすための方法が用いられます。子供の発達段階や過去の経験によって合う方法は異なるため、一律に同じ進め方をするものではありません。
「何回通えば治療できるようになる」と決めることもできません。回数よりも、治療の必要性と子供の様子を見ながら次の対応を相談することが重要です。
虫歯や痛みがある場合は対応を相談する
虫歯があるのに治療できなかった場合でも、自己判断で長期間そのままにすることは避けましょう。痛みの有無、虫歯の進行度、生え変わりまでの時期などによって対応は変わります。
痛みや腫れがある、夜眠れないほど痛がる、顔が腫れているなどの場合は、早めに歯科医院へ連絡してください。乳歯の虫歯や受診目安については、乳歯の虫歯は治療が必要?放置するリスク・進行のサインと受診目安でも解説しています。
何度か受診しても通常の方法では治療が難しく、治療の必要性が高い場合は、より専門的な行動調整や鎮静などに対応する医療機関への相談が必要になることもあります。どこへ相談するかを含め、まず現在受診している歯科医師へ確認しましょう。
無理に治療を進めず、できることから始めます
診療台に座れない、口を開けられない、器具や音を怖がるなど、苦手なことはお子様によって異なります。尼崎市のクスノセ歯科医院では、歯の状態や緊急性を確認しながら、治療前トレーニングを含めた進め方をご相談いただけます。
クスノセ歯科医院の子供への診療対応
クスノセ歯科医院では、歯医者が初めての子供や、治療を怖がる子供に対して、いきなり治療へ入るのではなく、子供の様子を見ながら診療を進めています。
治療前トレーニングによる段階的な対応
公式の小児歯科ページでは、怖がる子供には「歯科治療は怖いものではない」と体感してもらうための治療前トレーニングから始める方針を案内しています。
子供が自分から診療用の椅子に上がれるようになるまで様子を見ることもあり、その間は必要に応じて保護者の膝の上でお口を確認したり、虫歯の進行を抑える処置などを行ったりします。ただし、歯の状態や痛みの有無によって必要な対応は異なります。
子供の様子に合わせた診療の進め方
初めての受診では、痛みがある場合を除き、当日から無理に治療へ進めるのではなく、一人ひとりの様子を見ながら対応する方針です。治療椅子が怖い場合には、保護者と歯科衛生士の膝の上で口の中を確認することも案内されています。
また、診療中に視聴できる天井テレビやDVDも用意されています。こうした設備も利用しながら、その日の子供の様子に合わせて診療を進めます。
痛みや緊張への配慮
治療が必要な場合には、表面麻酔、電動麻酔、麻酔液の温度管理など、麻酔時の負担を減らすための取り組みを行っています。また、公式ページでは笑気吸入鎮静法にも対応していることを案内しています。
笑気吸入鎮静法を含め、どの方法を使うかは子供の状態、治療内容、全身状態などを確認して判断します。「怖がる子供なら必ず使用する」というものではありません。
クスノセ歯科医院での治療前トレーニングや小児歯科の診療方針については、小児歯科のご案内をご確認ください。
子供が歯医者を嫌がる場合のよくある質問
泣いてしまっても歯医者へ連れて行って大丈夫?
泣く可能性があることだけを理由に受診を避ける必要はありません。歯科医院では、子供の年齢、痛みの有無、受診経験などを確認しながら進めます。
予約時に「歯医者をかなり怖がる」「以前は泣いて口を開けられなかった」と伝えておくと、受診時の対応を相談しやすくなります。
何歳から歯医者に慣れる練習ができる?
「○歳になったら始める」という決まりはありません。子供の発達や理解の程度に合わせて、口の中を見てもらう、診療台へ座ってみるなど、できることから始めます。
年齢だけで治療できるかどうかを判断せず、その子の様子と治療の必要性を見ながら進めます。
虫歯があるのに治療できない場合はどうする?
まず、虫歯の進行度や痛みの有無を歯科医師に確認してください。緊急性が低ければ診療に慣れる練習をしながら進める場合がありますが、痛みや腫れがある場合は応急処置など別の対応が必要になることがあります。
初回に治療できなかった場合は、「次回は何を目標にするのか」「治療を待てる状態なのか」「痛みが出たらどうすればよいか」を確認しておくと、その後の見通しを持ちやすくなります。
以前の歯医者で怖い思いをした場合は?
過去の受診で怖かったことや苦手だった処置を、できる範囲で歯科医院へ伝えてください。「押さえられたのが怖かった」「削る音が苦手だった」など、具体的な情報があると診療の進め方を考える材料になります。
以前治療できなかったことを責めたり、家庭で何度も再現して練習したりする必要はありません。次の受診でできる範囲から進めることを相談しましょう。
尼崎で子供の歯科受診にお悩みの方へ
子供が歯医者を嫌がると、「連れて行ってもまた泣くのでは」「治療できなかったらどうしよう」と、受診そのものを迷うことがあります。
一度治療できなかった場合も、何が苦手だったのか、今の歯にどの程度の処置が必要なのかを確認することで、次の進め方を相談できます。痛みや腫れがある場合は受診を先延ばしにせず、予約時に症状とこれまでの経過を伝えてください。
「また泣いて治療できなかったら…」と
心配な段階からご相談いただけます
歯医者を怖がる、診療台に座れない、以前は口を開けられなかったなど、受診時に心配なことがあれば予約時にお伝えください。クスノセ歯科医院では、子供の様子と歯の状態を確認しながら診療の進め方を考えます。
お電話でのご予約:06-6481-2181
参考情報
本記事は一般的な情報提供を目的としています。子供への診療方法や治療の優先度は、年齢、発達、歯の状態、痛みの有無、全身状態などによって異なります。実際の対応は歯科医師の診察を受けてご相談ください。