2026-04-17 2026-08-21
クリーニング
歯のクリーニングは保険適用?PMTCとは?自費との違い・費用を解説
「歯のクリーニングを受けたいけれど、保険は使える?」
「歯石取りはいくらくらい?」
「PMTCという言葉を見かけたけれど、普通のクリーニングと何が違う?」
歯科医院のホームページを見ていると、「歯石取り」「クリーニング」「PMTC」など似た言葉が並んでいて、違いが分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
PMTC(ピーエムティーシー)とは、歯科医師や歯科衛生士などの専門家が、専用の器具を使って歯面を清掃する方法です。普段の歯磨きだけでは落としにくいプラークや着色などを取り除き、歯の表面を清掃・研磨します。
ただし、「PMTC=必ず自費」「歯石取り=必ず保険」と単純に分けられるわけではありません。保険が適用されるかどうかは、歯周病などの診断、処置の目的、実際に行う診療内容によって判断されます。
また、保険の歯石取りが「必ず2回〜6回に分かれる」と決まっているわけでもありません。歯石の量、付着部位、歯周ポケットの状態、必要な治療内容によって、1回で済む場合もあれば複数回になる場合もあります。
この記事では、まず「PMTCとは何か」を分かりやすく説明したうえで、歯のクリーニングの保険・自費の違い、PMTCの保険適用、歯石取りの費用、黒い歯石の除去費用、通院回数について、尼崎市のクスノセ歯科医院が解説します。
歯石・着色・歯茎の状態が
気になる方へ
保険適用になるかは、お口の状態や処置の目的によって異なります。まずは歯石・歯周病・むし歯などを確認し、必要な処置をご案内します。
目次
先に結論
歯周病などの診断・治療として必要な場合に、保険診療で行われます。
歯科の専門家が専用器具を使って、歯の表面を清掃・研磨する方法です。
「PMTCという名称だから自費」とは限りません。診断・目的・算定要件によって扱いが異なります。
保険は検査・処置内容と自己負担割合、自費は医院ごとの料金設定によって変わります。
歯のクリーニングには保険と自費がある
歯のクリーニングが保険適用になるかどうかは、「何のために行う処置なのか」によって異なります。
歯周病や歯肉炎などがあり、検査結果に基づいて歯石除去・歯面清掃などが必要と判断された場合は、保険診療として行われることがあります。
厚生労働省の診療報酬上でも、歯周基本治療のスケーリングは、歯周病検査などの結果に基づいて必要と認められる場合に行う処置とされています。
一方、「病気の治療ではなく、茶渋やヤニを落として見た目をきれいにしたい」「審美目的で時間をかけて清掃してほしい」といった場合は、自費診療になることがあります。
| 比較 | 保険診療 | 自費診療 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 歯周病など、病気の検査・治療・継続管理 | 予防・審美など、保険診療の範囲外となる目的 |
| 保険適用 | 診断・算定要件を満たす場合に適用 | 全額自己負担 |
| 費用 | 全国共通の診療報酬点数をもとに自己負担割合で計算 | 医院ごとに設定 |
| 回数 | お口の状態・必要な処置により1回〜複数回 | 施術内容・医院の設定によって異なる |
「レントゲン撮影は全員必須」ではありません
歯周病の状態を確認するために歯周病検査は重要ですが、レントゲン撮影の必要性は症状や診断に応じて歯科医師が判断します。「保険で歯石を取るには必ずレントゲンが必要」と一律には言えません。
PMTCとは?普通の歯石取りとの違い
PMTC(ピーエムティーシー)は「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略です。日本語では、専門家による機械的な歯面清掃という意味です。
簡単にいうと、歯科医師や歯科衛生士などの専門家が、専用の器具を使って歯の表面をきれいにする処置です。
普段の歯磨きだけでは取りきれないプラークや着色などを除去し、ブラシ・カップ・研磨剤などを使って歯面を清掃・研磨します。実際にどこまで行うかは、歯科医院やお口の状態によって異なります。
| 項目 | 簡単な説明 |
|---|---|
| PMTCとは | 歯科の専門家が専用器具を使って行う歯面清掃 |
| 主に行うこと | プラーク・着色などの除去、歯面の清掃・研磨 |
| 歯石取りとの違い | 歯石除去だけを意味する言葉ではなく、歯面清掃・研磨まで含む考え方 |
| 保険適用 | 「PMTC」という名称だけでは決まらず、診断・目的・処置内容によって異なる |
| ホワイトニングとの違い | PMTCは表面の汚れを除去する処置で、天然歯内部を漂白する処置ではない |
「PMTC」という専門用語を覚えてから受診する必要はありません。「歯石を取りたい」「茶渋が気になる」「歯をきれいにしたい」など、ご自身の希望を伝えれば、必要な処置を歯科医院で判断します。
PMTCは保険適用?保険と自費の違い
PMTCの意味が分かったところで、次に気になるのが「保険が使えるのか」という点です。
結論として、「PMTCという名称だから必ず自費」とは言えません。保険診療になるか、自費診療になるかは、歯周病などの診断、処置の目的、実際に行う内容によって判断されます。
一方、保険診療には「機械的歯面清掃処置」や、歯周病治療・継続管理の中で行う機械的歯面清掃などが存在します。そのため、専門家による機械的な歯面清掃がすべて自費になるわけではありません。
PMTCの保険・自費を判断するポイント
- 歯周病などの診断があるか
- 病気の治療・管理として必要な処置か
- 審美・予防など保険診療外の目的か
- 実際に行う処置内容が何か
したがって、「PMTCを受けたい」と予約するよりも、「歯石を取りたい」「着色が気になる」「歯周病が心配」など、目的や症状を歯科医院へ伝える方が適切です。
歯石取りの値段・費用はいくら?
保険診療の歯石取りには「全国一律で○円」という総額はありません。
窓口で支払う金額は、自己負担割合に加えて、初診・再診、歯周病検査、必要に応じた画像検査、歯石の付着範囲、スケーリング・ルートプレーニングなど、実際に行った診療内容によって変わります。
3割負担の場合の考え方
初診時に検査と歯石除去などを行えば、窓口負担が数千円程度になるケースがあります。ただし、処置内容によって金額は変わるため、この記事で一律の料金を断定することはできません。
また、自費クリーニングの料金は各歯科医院が設定します。施術時間、着色除去の範囲、使用する器具などによって料金が異なります。
クスノセ歯科医院の公式料金ページでは、現時点でPMTC単独の自費料金は掲載されていません。自費クリーニングの対応内容や料金を確認したい場合は、予約時または受診時にご確認ください。
黒い歯石の除去費用は?
歯茎の近くや歯周ポケットの中に、黒色・黒褐色の硬い付着物が見えることがあります。
厚生労働省の情報では、歯周ポケットの中にできる「歯肉縁下歯石」は、歯肉溝からの浸出液の成分を含むため、黒褐色で硬いことが特徴とされています。
歯周病に伴う歯肉縁下歯石で、治療として除去が必要な場合は、保険診療の対象になることがあります。浅い部分の歯石除去だけでなく、歯根面に付着した歯石を除去するスケーリング・ルートプレーニングが必要になる場合もあり、費用や通院回数は状態によって変わります。
黒い部分がすべて歯石とは限りません
着色、むし歯、詰め物の変色などでも黒く見えることがあります。自分で器具を使って削らず、歯科医院で確認してください。
黒い歯石が気になる場合は、見た目だけを落とすのではなく、歯周ポケットの深さや出血など、歯周病の状態も確認することが大切です。
歯周病について詳しく知りたい方は、クスノセ歯科医院の歯周病治療のご案内もご覧ください。
黒い歯石・歯茎の出血が
気になる方へ
黒い付着物が歯石なのか、歯周ポケットの中まで歯石が付いているのかを確認し、必要な検査・治療をご案内します。
お電話でのご予約:06-6481-2181
保険の歯石取りはなぜ複数回になることがある?
保険診療の歯石取りが複数回になることはありますが、「国のルールで必ず2回〜6回に分けなければならない」という説明は正確ではありません。
2026年の診療報酬でも、スケーリングは複数の範囲を同日に行った場合の算定方法が定められています。そのため、保険だから必ず1回に少しずつしか処置できない、という仕組みではありません。
実際に複数回になる主な理由は、次のようなものです。
歯石の量・付着範囲が多い
広範囲に歯石が付いている場合は、部位を分けて処置することがあります。
歯周ポケットの中まで歯石がある
歯根面の歯石を除去するスケーリング・ルートプレーニングが必要になると、複数回に分ける場合があります。
治療後の状態を再評価する必要がある
歯石除去後に歯茎の炎症・出血・歯周ポケットがどう変化したかを確認し、次の処置を決めます。
痛み・出血などへの配慮が必要
炎症が強い場合や処置範囲が広い場合は、患者さんの負担を考えて分けることがあります。
「何回通うか」は、保険・自費だけでは決まりません。歯周病の進行度や歯石の量を確認したうえで、治療計画を説明してもらいましょう。
PMTCで行う歯面清掃の内容
ここでは、「実際にPMTCでは何をするの?」という疑問にもう少し具体的に答えます。
PMTCでは、歯科医院やお口の状態に応じて、歯石・プラーク・着色の除去や、専用器具を使った歯面清掃・研磨などを組み合わせます。
一般的には、お口の状態に応じて次のような処置が組み合わされます。
- 歯石の除去
- プラーク・バイオフィルムの除去
- 歯面に付着した着色の除去
- 専用ブラシ・カップなどによる歯面清掃
- 研磨剤などを用いた歯面の仕上げ
ただし、「PMTC」という名称で提供する内容は歯科医院によって異なります。エアフローなど特定の機器を全医院が使用するわけではありません。
また、「PMTCを受ければ歯周病が治る」「一度受ければ歯垢が付かなくなる」といったものでもありません。毎日の歯磨き・歯間清掃と、必要な歯周病治療を組み合わせることが重要です。
歯ブラシだけでは届きにくい歯間部のケアについては、歯間ブラシとデンタルフロスの使い分けを解説した記事も参考にしてください。
PMTCとホワイトニングの違い
「クリーニングをすれば歯が白くなる?」という質問も多くあります。
| 比較 | クリーニング・PMTC | ホワイトニング |
|---|---|---|
| 主な目的 | 歯石・プラーク・表面着色などの除去 | 天然歯そのものの色を明るくする |
| 表面の茶渋・ヤニ | 除去できる場合がある | 先に表面汚れを落とすことがあります |
| 天然歯本来の色以上に白くする | できない | 色調を明るくできる |
歯の黄ばみの原因によって、クリーニングが向く場合とホワイトニングが向く場合があります。詳しくは歯の黄ばみの原因と落とし方の記事をご覧ください。
ホワイトニングの効果・メリット・デメリットについては、ホワイトニングの効果を比較した記事も参考にしてください。
保険と自費、どちらを選べばいい?
保険と自費は、単純に「安い方・高い方」で選ぶものではありません。まずお口の状態と目的を整理します。
歯茎から出血する
歯周病の可能性があるため、まず検査・診断を受けます。
黒い歯石が見える
歯肉縁下歯石の可能性があるため、歯周ポケットも確認します。
茶渋・ヤニだけを落としたい
審美目的の着色除去は、自費診療になる場合があります。
どちらか分からない
先に診察を受け、保険・自費それぞれで可能な内容を確認しましょう。
「歯茎から血が出る=確実に歯周病」「1年以上歯医者へ行っていない=必ず保険治療が必要」と自己判断することはできません。検査結果をもとに判断します。
毎日の歯磨きを見直したい方は、歯周病を予防する歯磨き方法の記事もご覧ください。
歯のクリーニングに関するよくある質問
PMTCは保険適用されますか?
「PMTC」という名称だけで保険・自費は決まりません。歯周病の治療・継続管理として行う機械的歯面清掃が保険診療に含まれる場合があります。一方、審美・予防目的で行う自費クリーニングもあります。
PMTCの料金はいくらですか?
自費診療としてPMTCを行う場合、料金は歯科医院ごとに異なります。施術内容や所要時間も一定ではありません。クスノセ歯科医院の公式料金ページでは、現時点でPMTC単独の料金掲載を確認できないため、具体的な対応内容・料金は予約時にご確認ください。
歯石取りの値段は3,000円くらいですか?
3割負担の保険診療で数千円程度になるケースはありますが、総額は初診・再診、検査、歯石の量、処置範囲などによって異なります。「歯石取り=一律3,000円」とは決まっていません。
黒い歯石の除去費用は高くなりますか?
黒い歯肉縁下歯石は歯周ポケット内に付着していることがあり、通常のスケーリングに加えてスケーリング・ルートプレーニングなどが必要になる場合があります。保険診療になるケースでも、処置する歯の本数や検査内容によって費用は変わります。
保険の歯石取りは1回で全部できますか?
状態によっては1回で広い範囲を処置することもあります。一方、歯石の量が多い、歯周ポケットの奥まで歯石がある、再評価が必要などの場合は複数回になります。「保険だから必ず数回」というわけではありません。
着色汚れは保険で落とせますか?
歯周病治療などに伴う歯面清掃の中で着色が除去される場合はありますが、見た目をきれいにすることだけを目的とした着色除去は、自費診療になる場合があります。
PMTCで歯は白くなりますか?
表面に付いた茶渋・ヤニなどを除去することで、歯本来の色に近づくことはあります。ただし、天然歯そのものの色を漂白する処置ではありません。
尼崎市で歯のクリーニング・歯石取りを相談したい方へ
歯のクリーニングが保険適用になるかどうかは、歯周病などの診断や、処置の目的によって異なります。また、PMTCという名称だけで保険・自費を判断することはできません。
歯石は歯ブラシでは取り除けないため、歯科医院で専用の器具を使って除去する必要があります。特に黒い歯石や歯茎からの出血がある場合は、歯周ポケットの状態も確認しましょう。
クスノセ歯科医院は保険医療機関で、保険診療・自由診療の両方に対応しています。具体的な処置内容・費用は、お口の状態を確認したうえでご案内します。
保険か自費か分からなくても
まずはご相談ください
歯石・着色・歯茎の状態を確認し、必要な検査や処置、費用についてご説明します。
お電話でのご予約:06-6481-2181
本記事は一般的な情報提供を目的としています。保険適用の可否、窓口負担額、必要な検査・治療回数は、診断、処置内容、自己負担割合などによって異なります。自費診療の内容・料金は歯科医院ごとに異なるため、受診前にご確認ください。