2024-04-01 2026-08-21
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歯が欠けるのは老化が原因?40代・50代で歯がもろくなる理由と歯を強くする方法
「最近、硬いものを噛んだときに歯が欠けた」
「40代・50代になってから、歯がもろくなった気がする」
「年齢とともに歯が弱くなるなら、今から強くする方法はある?」
歯が欠けると、「老化だから仕方ないのかな」と考える方もいるかもしれません。
実際、研究では歯の表面を支えるエナメル質や、その内側にある象牙質は、年齢とともに亀裂へ耐える力が低下する傾向が示されています。そのため、加齢は歯が欠ける・割れるリスクに関係する要素の一つです。
ただし、「50歳を過ぎると急に歯がもろくなる」「年を取れば自然に歯が欠ける」という意味ではありません。実際には、長年のむし歯治療で残っている歯が少ない、歯ぎしり・食いしばりがある、硬いものをよく噛む、むし歯が進んでいるなど、複数の条件が重なって欠けるケースが多くあります。
この記事では、歯が欠けることと老化の関係、40代・50代で歯がもろく感じる原因、歯の老化で起こりやすい変化、歯を強く守る方法、カルシウムなどのサプリメントについて、尼崎市のクスノセ歯科医院が一般の方にも分かりやすく解説します。
歯が欠けた・噛むと痛いなど
気になる症状がある方へ
欠けた原因は、加齢だけでなく、むし歯・歯ぎしり・過去の治療・噛み合わせなどさまざまです。現在のお口の状態を確認したうえで必要な治療をご案内します。
歯が欠けた・違和感がある方の早見表
「自分の症状はどれに近い?」という方は、まず以下を確認してください。原因は一つとは限らないため、症状が続く場合は歯科医院での確認が必要です。
| 今の症状 | 考えられること | まずどうする? |
|---|---|---|
| 歯の端が少し欠けた | 小さな亀裂、すり減り、むし歯など | 欠けた範囲が小さくても、一度深さを確認する |
| 噛むとピリッと痛む | 歯の亀裂、むし歯、歯の根の炎症など | 痛みが続く場合は早めに受診する |
| 冷たいものがしみる | 知覚過敏、むし歯、亀裂など | 強く磨かず、原因を確認する |
| 詰め物・被せ物が外れた | 接着材の劣化、下のむし歯、歯の欠けなど | 外れた物があれば保管して受診する |
| 何本かの歯が欠けてきた | 歯ぎしり、治療歴、むし歯など複数の要因 | 1本だけでなく、お口全体の状態を確認する |
| 歯茎が腫れている | 歯の根の感染、歯周病など | 放置せず歯科医院へ相談する |
目次
先に結論
加齢に伴い、歯を構成する組織の亀裂への耐性が低下することがあります。
大きな詰め物、むし歯、歯ぎしり、神経の治療歴なども欠けるリスクに関係します。
生えそろった永久歯がカルシウムサプリで厚く・丈夫に作り直されるわけではありません。
フッ素入り歯磨き粉、むし歯・歯周病予防、歯ぎしり対策などで歯を守ります。
歯が欠けるのは老化が原因?
加齢は、歯が欠けたり割れたりするリスクに関係する要素の一つです。
歯の表面には非常に硬い「エナメル質」があり、その内側には歯の大部分をつくる「象牙質(ぞうげしつ)」があります。研究では、これらの歯質は年齢とともに亀裂が広がることへの抵抗力が低下する傾向が報告されています。
ただし、年齢だけを理由に歯が突然ボロボロになるわけではありません。40代・50代になると、これまでに受けたむし歯治療、詰め物・被せ物、噛む力、歯ぎしり、歯周病などの影響が長期間積み重なっている方も増えます。
つまり、「加齢による歯質の変化」+「長年の使用・治療・噛む力などの負担」が重なることで、若い頃より歯が欠けやすくなることがあります。
「歯が欠けた=老化」と自己判断しないでください
歯が欠ける原因には、むし歯、歯ぎしり、外傷、詰め物の周囲のトラブルなどもあります。原因によって必要な治療が異なるため、一度歯科医院で確認することが大切です。
40代・50代で歯が欠けやすくなる主な原因
40代・50代で歯が欠ける場合、「歯そのものの老化」だけではなく、次のような要因も確認します。
| 原因 | なぜ欠けやすくなる? | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 加齢による歯質の変化 | エナメル質や象牙質の亀裂への抵抗力が年齢とともに低下することがあります。 | 年齢だけでなく、治療歴や噛む力も合わせて確認します。 |
| 大きな詰め物・被せ物 | むし歯治療などで自分の歯が少なくなるほど、残った歯に力が集中することがあります。 | 詰め物の周囲にむし歯・ヒビがないか確認します。 |
| 神経の治療をした歯 | 根管治療前のむし歯や治療によって歯質が多く失われていると、構造的に弱くなることがあります。 | 残っている歯質の量や被せ物の状態を確認します。 |
| 歯ぎしり・食いしばり | 繰り返し強い力がかかると、歯に亀裂や欠けが生じる場合があります。 | 朝のあごの疲れ、歯のすり減りなどを確認します。 |
| むし歯 | 内部でむし歯が進むと、外側の歯だけが残り、噛んだときに欠けることがあります。 | 詰め物の下や歯と歯の間のむし歯にも注意します。 |
| 硬いものを噛む習慣 | 氷や硬い食品などへの強い力が、すでにヒビのある歯のきっかけになることがあります。 | 硬い物を歯で割る習慣がないか見直します。 |
加齢によって歯の亀裂への耐性が低下することがある
「年を取ると歯が欠ける」という検索をされる方も多いですが、加齢による変化は実際に研究されています。
象牙質では、加齢とともに微細な構造が変化し、亀裂が広がることへの抵抗力が低下することが報告されています。エナメル質でも、年齢による破折への抵抗性の低下を示した研究があります。
ただし、これは実験的に歯の組織を調べた結果であり、「55歳になれば必ず歯が割れる」というものではありません。実際の歯の寿命には、むし歯・歯周病・治療歴・噛み合わせ・日常習慣など多くの要素が関係します。
大きな詰め物・被せ物が入っている
過去に大きなむし歯を治療した歯は、健康な歯質が少なくなっていることがあります。詰め物の材質だけでなく、「自分の歯がどのくらい残っているか」が歯の強度を考えるうえで重要です。
そのため、「銀歯だから歯が割れる」「セラミックなら絶対に割れない」と単純に分けることはできません。残っている歯質、むし歯の範囲、噛み合わせなどを確認して修復方法を選びます。
神経を抜いた歯は「乾燥するから脆い」わけではない
神経を取る治療は、専門的には「根管治療(こんかんちりょう)」と呼ばれます。歯の内部にある神経や感染した組織を取り除き、歯を残すために行う治療です。
以前は「神経を抜くと歯へ栄養が届かなくなり、乾燥して枯れ木のように脆くなる」と説明されることがありました。しかし現在は、神経を取ったことによる水分量の変化は小さく、むし歯や治療によって歯の構造が多く失われていることが、破折リスクを考えるうえでより重要とされています。
根管治療をした歯がすべて割れるわけではありません。残っている歯の量や位置、噛む力などに合わせて適切に修復することが大切です。
歯ぎしり・食いしばり
日本歯科医師会も、強い歯ぎしりによって歯に亀裂が生じ、歯が欠けたり割れたりすることがあると案内しています。
歯ぎしりは睡眠中に本人が気づかず行っている場合があります。また、日中に無意識に上下の歯を接触させ続ける習慣もあります。
ただし、「歯ぎしりでは必ず数百kgの力がかかる」など、一律の数値で説明することはできません。歯にかかる力には個人差があります。
歯の老化で起こりやすい症状・変化
「歯の老化」といっても、歯が突然弱くなる一つの病気を指すわけではありません。年齢とともに、歯や歯茎、お口の環境にはさまざまな変化が起こります。
長年の使用や歯ぎしりなどによって、歯の表面がすり減ったり、端が欠けたりすることがあります。
エナメル質に細い線が見えることがあります。見た目だけでは深さを判断できません。
歯周病や加齢などに伴い歯の根元が露出すると、むし歯や知覚過敏が起こりやすくなります。
加齢による象牙質の変化や表面の着色などで、以前より黄色く見えることがあります。
服用している薬や全身状態などによって唾液が減ると、むし歯リスクが高まる場合があります。
過去に治療した歯では、詰め物の周囲からむし歯が再発することがあります。
40歳以上では、歯茎が下がって露出した歯の根元にできる「根面むし歯(こんめんむしば)」にも注意が必要です。厚生労働省の情報でも、大人では詰め物の下で再発するむし歯や根面むし歯が多くなることが紹介されています。
50代から歯を強くする方法はある?
「50代から歯そのものを若い頃の状態へ戻す」という方法はありません。しかし、これ以上むし歯や破折のリスクを増やさず、残っている歯を長く守る方法はあります。
フッ素入り歯磨き粉を使う
フッ素は歯の表面からミネラルが溶け出すのを抑え、初期むし歯の修復を助けます。成人・高齢者の根面むし歯予防にも利用されます。
歯と歯の間も毎日清掃する
歯ブラシだけでは届きにくい部分は、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯垢を取り除きます。
歯ぎしり・食いしばりを相談する
歯のすり減りや亀裂がある場合は、必要に応じて歯科医院で対策を検討します。
硬いものを歯で割らない
氷、硬い種、未破裂のポップコーンなど、歯へ強い負担がかかるものを噛み砕く習慣は避けます。
口の乾燥を放置しない
口が乾きやすい場合は、むし歯リスクが高くなることがあります。服薬や全身状態も含めて相談します。
定期的に治療済みの歯を確認する
大きな詰め物・被せ物がある歯は、痛みがなくても周囲のむし歯や欠けがないか確認します。
40代・50代でもフッ素は意味がある
フッ素は子どもだけのものではありません。厚生労働省は、フッ素を含む歯磨き粉を幼児から高齢者まで生涯利用できるむし歯予防法として案内しています。
特に40代・50代以降は、歯茎が下がって歯の根元が見えるようになる方もいます。歯の根元は、通常の歯の表面よりむし歯になりやすいため、フッ素を使った予防が重要になります。
大人のフッ素について詳しくは、大人のフッ素の効果・デメリットを解説した記事をご覧ください。
欠けてからではなく
「今の歯の状態」を確認しましょう
クスノセ歯科医院では、むし歯・歯周病・詰め物や被せ物・噛み合わせなど、お口全体を確認する検査を行っています。
お電話でのご予約:06-6481-2181
カルシウムやサプリメントで歯は強くなる?
「40代・50代から歯を強くするサプリはある?」と気になる方もいるでしょう。
カルシウム・ビタミンDなどは、全身の健康や骨の維持に必要な栄養素です。しかし、すでに生えそろった永久歯が、カルシウムサプリメントを飲むことで厚くなったり、欠けた部分が元通りに再生したりするわけではありません。
歯を守るためには、特定のサプリメントだけに頼るのではなく、バランスのよい食事、フッ素を使ったむし歯予防、歯垢の除去、歯ぎしりへの対応などを組み合わせることが重要です。
期待できること
- 必要な栄養素を不足させない
- 全身や骨の健康維持を支える
- 食生活全体を見直すきっかけにする
期待しすぎないこと
- 欠けた永久歯をサプリで再生する
- 神経を取った歯をサプリで元の強度へ戻す
- 歯ぎしりによる負担を栄養だけで防ぐ
持病がある方や薬を服用している方、栄養不足が心配な方は、自己判断で高用量のサプリメントを追加する前に医師・歯科医師などへ相談してください。
歯が欠けた・ヒビが入ったときのサイン
歯のヒビは、見た目だけでは深さが分からないことがあります。次のような症状がある場合は歯科医院で確認してください。
| 症状 | 考えられること |
|---|---|
| 噛んだときだけ痛む | 歯の亀裂、むし歯、歯の根の炎症など複数の原因が考えられます。 |
| 冷たいものがしみる | 知覚過敏、むし歯、亀裂などでも起こります。 |
| 歯の一部が欠けた | 小さな欠けから、内部まで続く亀裂まで程度はさまざまです。 |
| 詰め物・被せ物が外れた | 接着材の劣化だけでなく、下のむし歯や歯の欠けが関係する場合があります。 |
| 歯茎が腫れる | 歯の根の感染や歯周病などの確認が必要です。 |
アメリカ歯内療法学会(AAE)は、歯の亀裂が歯茎より深い位置まで広がっている場合など、歯を残すことが難しくなるケースがあると説明しています。その一方で、ヒビの位置・深さによっては詰め物や被せ物、根管治療などで保存できる場合もあります。
「小さく欠けただけだから」と放置せず、早めに状態を確認しましょう。
歯が欠けたときはどう治療する?
治療方法は、欠けた大きさや亀裂の深さ、神経への影響、残っている歯質によって変わります。
| 状態の例 | 治療の例 |
|---|---|
| 歯の表面が小さく欠けた | 状態に応じて、形を整える・樹脂で修復するなどを検討します。 |
| 大きく欠けた | 詰め物・被せ物などで歯を保護する方法を検討します。 |
| 神経まで影響している | 歯の内部の神経を治療する根管治療が必要になる場合があります。 |
| 亀裂が歯の根の深くまで及ぶ | 保存が難しく、抜歯を検討する場合があります。 |
「セラミックなら割れない」「ファイバーコアなら歯根破折を必ず防げる」といった万能な材料はありません。材料だけでなく、残っている歯質の量や歯の位置、噛む力などを含めて治療方法を選びます。
クスノセ歯科医院では、むし歯・詰め物や被せ物の状態・噛み合わせなどの口腔内診査を行い、必要に応じてレントゲンや歯科用CTなどで確認しています。
神経の治療が必要な場合は、根管治療の診療案内もご覧ください。
40代・50代の歯に関するよくある質問
歯が欠けるのは老化のサインですか?
加齢による歯質の変化は歯が欠けるリスクの一つですが、老化だけが原因とは限りません。むし歯、大きな詰め物、歯ぎしり、外傷なども考えられるため、欠けた場合は歯科医院で確認してください。
何歳くらいから歯は欠けやすくなりますか?
「何歳から急に欠けやすくなる」という明確な境界はありません。研究では40代以降・55歳以上などの歯で、若い歯と比べて亀裂への抵抗性が低下する傾向が確認されていますが、実際のリスクには個人差があります。
50代で歯がボロボロに感じるのは老化だけが原因ですか?
老化だけとは限りません。むし歯の再発、歯周病、口の乾燥、過去の治療、歯ぎしりなど複数の問題が同時に起きている場合があります。「年齢だから仕方ない」と考えず、お口全体を確認しましょう。
40代・50代から歯を強くするには何をすればよいですか?
生えそろった歯を若い頃の状態へ戻すことはできませんが、フッ素入り歯磨き粉の使用、歯間清掃、むし歯・歯周病の予防、歯ぎしり対策、定期的な歯科チェックによって、残っている歯を守ることはできます。
カルシウムサプリを飲むと歯は強くなりますか?
カルシウムは体に必要な栄養素ですが、すでに生えた永久歯がサプリによって厚くなったり、欠けた歯が再生したりするわけではありません。栄養だけでなく、むし歯予防・歯ぎしり対策などを組み合わせることが重要です。
神経を抜いた歯は必ず割れますか?
必ず割れるわけではありません。神経を取った歯では、治療前のむし歯や治療によって残っている歯質が少なくなっていることがあり、これが破折リスクに関係します。残っている歯の量に合った修復を行うことが重要です。
歯ぎしりがあると歯は欠けますか?
強い歯ぎしりは歯の亀裂・欠けに関係することがあります。朝起きたときにあごが疲れている、歯がすり減っている、過去に歯が欠けたことがある場合などは歯科医院へ相談してください。
電動歯ブラシで歯が欠けることはありますか?
適切に使用している電動歯ブラシそのものが、通常の健康な歯を割る原因になるとは考えにくいです。ただし、強く押し当て続ける磨き方は歯や歯茎へ負担になるため、製品の使用方法に従いましょう。
尼崎市で歯が欠けた・歯がもろくなったと感じる方へ
40代・50代になると、歯の組織に加齢変化が起こることはあります。ただし、歯が欠ける原因をすべて「老化」で片づけることはできません。
特に、過去に大きなむし歯治療をした歯、神経を治療した歯、歯ぎしりがある方では、歯にどの程度負担がかかっているかを確認することが重要です。
クスノセ歯科医院では、むし歯・歯周病・詰め物や被せ物・噛み合わせなどを確認する口腔内診査を行い、必要に応じてレントゲンや歯科用CTを使用して状態を確認します。
歯が欠けたときは
「年齢のせい」と決めつけず原因を確認しましょう
小さな欠けでも、むし歯や亀裂が隠れている場合があります。噛むと痛い・しみる・被せ物が外れたなどの症状もご相談ください。
お電話でのご予約:06-6481-2181
参考情報
本記事は一般的な情報提供を目的としています。歯が欠ける原因や治療方法は、欠けた範囲、むし歯の有無、歯の神経、過去の治療歴、噛み合わせなどによって異なります。歯が欠けた・噛むと痛い・歯茎が腫れたなどの症状がある場合は、歯科医師の診察を受けてください。