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2022-12-21 2026-07-27

小児歯科

赤ちゃんの上顎のへこみ「吸啜窩」とは?いつまで見えるか・受診目安を解説

赤ちゃんがあくびをしたときや泣いているときに、上あごの中央に深いへこみが見え、「穴が開いているのでは」「形に異常があるのでは」と心配になる保護者の方もいるでしょう。

乳歯が生える前の赤ちゃんの上あごには、「吸啜窩(きゅうてつか)」と呼ばれるくぼみが見られることがあります。吸啜窩は、哺乳期のお口に見られる形態の一つで、それだけで病気や異常を意味するものではありません。

ただし、吸啜窩が「何歳までに消えなければ異常」という一律の基準は確認されていません。また、吸啜窩と、上あごが高く狭く見える「高口蓋」は同じものではありません。上あごの見た目だけで判断せず、哺乳や離乳食、舌の動き、呼吸なども含めて確認することが大切です。

この記事では、赤ちゃんの上顎に見られるへこみの役割、吸啜窩がいつまで見えるのか、高口蓋との違い、歯科医院・小児科・耳鼻咽喉科へ相談した方がよい症状を、尼崎市のクスノセ歯科医院が解説します。

尼崎で赤ちゃんのお口が気になる方へ

上あごのへこみや歯の生え方を
一度確認してみませんか?

吸啜窩の見え方には個人差があり、写真や月齢だけで正常・異常を判断することはできません。授乳、離乳食、舌の動き、歯の生え方など、気になることがあればクスノセ歯科医院へご相談ください。

阪神尼崎駅から徒歩10分
キッズルーム完備
医院前に駐車場4台

目次

  1. 赤ちゃんの上顎にある「吸啜窩」とは?
  2. 吸啜窩はいつまで見える?
  3. 吸啜窩と高口蓋は同じものではありません
  4. 歯科医院・小児科・耳鼻咽喉科へ相談したい症状
  5. 離乳食を進めるときに意識したいこと
  6. おしゃぶり・指しゃぶり・舌小帯との関係
  7. 赤ちゃんの上顎に関するよくある質問

赤ちゃんの上顎にある「吸啜窩」とは?

吸啜窩とは、乳歯がまだ生えていない時期の赤ちゃんの口蓋に見られるくぼみです。赤ちゃんが乳首を口蓋側で安定させ、舌を動かして母乳やミルクを飲む際に役立つ形態の一つと考えられています。

吸啜窩の深さや見え方には個人差があります。赤ちゃん全員に同じ形・同じ深さで見えるものではなく、口を開けた角度や光の当たり方によっても見え方が変わります。

吸啜窩が見えるだけで、異常とは判断できません

無歯期乳児37人を調べた研究では、吸啜窩が確認された割合は70.3%でした。明瞭に見えない赤ちゃんもいるため、「吸啜窩がなければ哺乳できない」「深いほど正常」といった判断はできません。

吸啜窩は「穴」や傷ではありません

吸啜窩は、上あごの骨に穴が開いている状態ではありません。通常は表面が粘膜で覆われており、出血や傷がなければ、指や器具で触って確かめる必要もありません。

ただし、上あごに裂け目が見える、口と鼻がつながっているように見える、哺乳時に鼻からミルクが出るといった場合は、吸啜窩とは別の状態を確認する必要があります。小児科や歯科口腔外科などへ相談してください。

吸啜窩はいつまで見える?

成長して乳歯が生え、上あごや歯槽部の形が変化すると、吸啜窩は徐々に目立ちにくくなることがあります。ただし、「1歳半までに完全に消えれば正常」「2歳を過ぎて残っていれば異常」といった一律の基準は確認されていません。

無歯期乳児を対象にした研究では、生後1.3〜9.3か月の範囲で吸啜窩の幅に月齢による有意な変化は確認されませんでした。この研究だけでは、乳歯が生えた後の消失時期まで判断できませんが、少なくとも特定の月齢だけで正常・異常を分けることは適切ではありません。

そのため、上あごのへこみが残っているかどうかだけでなく、次のような点をあわせて確認します。

  • 母乳やミルクを飲めているか
  • 体重が成長曲線に沿って増えているか
  • 離乳食を年齢・発達に合った方法で食べられているか
  • むせや嘔吐を繰り返していないか
  • 舌や唇を動かしにくそうにしていないか
  • 慢性的な鼻づまり、口呼吸、いびきがないか

上顎の形が気になる場合は、同じ月齢の子どもの写真と比較するのではなく、歯科医院でお口全体を確認してもらいましょう。

吸啜窩と高口蓋は同じものではありません

吸啜窩と高口蓋は、どちらも上あごの形に関する言葉ですが、同じものではありません。

名称 概要
吸啜窩 主に乳歯が生える前の赤ちゃんに見られる、哺乳に適した口蓋のくぼみです。
高口蓋 口蓋が通常より高く、狭く見える形態を指します。見た目だけでなく、歯列や噛み合わせ、呼吸、舌の動きなどを含めて評価します。

「吸啜窩が残ったまま高口蓋へ移行する」という単純な因果関係が確立されているわけではありません。また、高口蓋があるから必ず口呼吸や歯並びの乱れが起こるとも限りません。

一方、慢性的な口呼吸、舌の位置、指しゃぶりやおしゃぶりなどの口腔習癖、顎顔面の成長や歯並びは、相互に関係することがあります。原因と結果を自己判断せず、お口の機能と形態を総合的に確認することが重要です。

口呼吸は歯科だけで原因を判断できないことがあります

お口がいつも開いている場合、唇や舌の使い方だけでなく、アレルギー性鼻炎、慢性的な鼻づまり、アデノイドや扁桃などが関係していることもあります。

鼻づまり、いびき、睡眠中に呼吸が止まる、苦しそうに眠るといった症状がある場合は、歯科医院に加えて小児科や耳鼻咽喉科へ相談してください。

歯科医院・小児科・耳鼻咽喉科へ相談したい症状

上あごのへこみそのものよりも、次のような症状がある場合は早めに専門家へ相談しましょう。

小児科へ相談したい症状

  • 哺乳量が少なく、体重が増えにくい
  • 授乳や食事のたびに強くむせる、嘔吐を繰り返す
  • 元気がない、尿が少ないなど脱水が疑われる
  • 発熱や呼吸の異常がある

耳鼻咽喉科へ相談したい症状

  • 鼻づまりが長く続いている
  • 睡眠中のいびきが強い
  • 寝ているときに呼吸が止まる、息苦しそうにする
  • 口呼吸が続き、鼻で呼吸しにくそうにしている

歯科医院へ相談したい症状

  • 歯の生え方や上あごの形が気になる
  • 舌を持ち上げにくそう、舌の動きが気になる
  • 離乳食を噛まずに丸飲みする状態が続く
  • 前歯が噛み合わない、噛み合わせに左右差がある
  • 2歳を過ぎてもおしゃぶりを頻繁に使用している
  • 仕上げ磨きやフッ化物配合歯磨剤の使い方を知りたい
尼崎の小児歯科へ相談する目安

へこみの深さだけでなく
食べ方・舌・呼吸も確認します

上あごの形だけで、治療の必要性を判断することはできません。クスノセ歯科医院では、歯や歯ぐきの状態を確認し、必要に応じて食べ方やご家庭でのケアについてご案内します。鼻づまりや睡眠中の呼吸が疑われる場合は、小児科・耳鼻咽喉科への相談もご検討ください。

お電話でのご予約:06-6481-2181

離乳食を進めるときに意識したいこと

離乳食は、栄養を取るだけでなく、口唇、舌、顎を使って食べる動きを身につけていく過程でもあります。ただし、上あごの形を変えることを目的に、硬いものや大きなものを無理に食べさせる必要はありません。

スプーンは下唇へ水平に近づける

スプーンを口の奥まで入れたり、上あごへこすりつけて食べ物を入れたりせず、下唇へ水平に近づけます。赤ちゃんが自分で上唇を閉じ、食べ物を取り込むのを待ちましょう。

食形態は月齢だけでなく発達に合わせる

離乳食の硬さや大きさは、月齢だけで決めず、舌や顎の動き、歯の生え方、飲み込む様子に合わせます。丸飲みやむせが続く場合は、食形態が発達に合っていない可能性があります。

手づかみ食べは安全を優先する

手づかみ食べを取り入れる場合は、簡単につぶせる硬さと、喉へ丸ごと入りにくい大きさに調整してください。食べている間は必ず保護者が近くで見守り、硬い食品、丸い食品、外れやすい小さな食品は避けましょう。

窒息・誤嚥に注意してください

「顎を育てる」「歯並びを良くする」ことを目的に、発達段階に合わない硬い食品や大きな食品を与えるのは危険です。食べ方に不安がある場合は、小児科や歯科医院などへ相談してください。

乳歯が生える時期や歯ぐずりについては、顎間空隙と乳歯が生える順番を解説した記事もご覧ください。

おしゃぶり・指しゃぶり・舌小帯との関係

おしゃぶりは1歳半頃から卒業の準備を

「吸う」動きが中心の乳児期に、おしゃぶりを使用すること自体が直ちに問題になるわけではありません。ただし、奥歯が噛み合い始める2歳以降も長時間の使用が続くと、歯並びや噛み合わせ、唇や舌の使い方に影響することがあります。

日本小児歯科学会は、乳歯の奥歯が生えてくる1歳半頃から卒業の準備を始め、2歳を過ぎる頃までにやめられるとよいと案内しています。急に取り上げて強く叱るのではなく、使用時間を少しずつ減らしましょう。

指しゃぶりは頻度・強さ・時間を確認する

指しゃぶりは乳幼児期に見られる自然な行動です。年齢だけでなく、1日のうちどの程度続いているか、眠っている間も長く吸っているか、前歯が噛み合わなくなっていないかを確認します。

歯並びや噛み合わせに変化がある、4歳頃を過ぎても強い指しゃぶりが続くといった場合は、歯科医院へ相談してください。

舌小帯は見た目だけで手術を判断しません

舌の裏側にある舌小帯が短く見えても、哺乳や食事、舌の動きに問題がなければ、直ちに切除が必要とは限りません。

日本小児歯科学会は、明らかな哺乳障害がない場合は舌小帯を切除する必要はないとしています。哺乳に問題がある場合も、授乳姿勢やくわえ方など、舌小帯以外の原因を含めて確認したうえで判断します。

赤ちゃんの上顎に関するよくある質問

吸啜窩は病気ですか?

吸啜窩は、乳歯が生える前の赤ちゃんに見られる口蓋の形態の一つです。へこみが見えるだけで病気や異常とは判断できません。

吸啜窩は1歳半までに消えなければ異常ですか?

1歳半を正常・異常の境界とする一律の基準は確認されていません。乳歯の萌出や成長に伴って目立ちにくくなることはありますが、上あごの見た目だけで判断せず、食べ方、舌の動き、呼吸などを含めて確認します。

吸啜窩が深いと、将来は歯並びが悪くなりますか?

吸啜窩の深さだけで、将来の歯並びを予測することはできません。歯並びには、歯と顎の大きさ、遺伝的要因、歯の生え方、口腔習癖、呼吸など複数の要因が関係します。

上あごが高く見える場合、家庭のトレーニングで治せますか?

上あごの形や原因を確認せず、自己流のトレーニングを行うことはおすすめできません。口腔機能に課題がある場合は、歯科医院でお口の状態を確認し、必要な支援方法を相談してください。

何歳から歯科医院へ相談できますか?

歯が生える前後でも、哺乳、歯の生え方、お口の形などについて気になることがあれば相談できます。むし歯ができてからではなく、仕上げ磨きやフッ化物配合歯磨剤の使い方を確認する目的で受診しても問題ありません。

尼崎で赤ちゃんの上あごや歯の生え方が気になる方へ

吸啜窩は哺乳期のお口に見られる形態の一つであり、見えるだけで病気を意味するものではありません。また、何歳までに完全に消えるべきかという一律の基準もありません。

一方、哺乳量が少ない、体重が増えにくい、むせを繰り返す、舌を動かしにくそう、慢性的な口呼吸やいびきがあるといった場合は、上あごの見た目だけでなく、お口と全身の状態を確認する必要があります。

尼崎市東難波町のクスノセ歯科医院では、お子様のお口の状態を確認し、必要に応じてご家庭でのケアについてご案内します。歯科以外での確認が必要と考えられる場合は、小児科や耳鼻咽喉科への相談もご検討ください。

クスノセ歯科医院の診療方針については、小児歯科のご案内をご覧ください。

尼崎の小児歯科 クスノセ歯科医院

赤ちゃんのお口に関する不安を
そのままにせずご相談ください

上あごのへこみ、歯の生え方、仕上げ磨き、離乳食など、気になっていることをお聞かせください。お子様の年齢やお口の状態を確認したうえで、必要な対応をご案内します。

尼崎市東難波町5-2-16
阪神尼崎駅から徒歩10分
キッズルーム・駐車場4台

お電話でのご予約:06-6481-2181

参考情報

本記事は、一般的な情報提供を目的としています。個別の診断や治療に代わるものではありません。お子様の発達や症状には個人差があるため、気になる症状がある場合は歯科医師・医師へご相談ください。

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