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2020-02-20

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金属アレルギーについて・・・②

今年から天皇誕生日が2月23日です。今回は振替で2月24日(月)がお休みになります。日本は生産性が他の国にくらべて減っているのでお休みが多くて大丈夫かなあ、とも思いますが、陛下の誕生日くらいは感謝して1日ゆっくりしてもいいじゃないでしょうか。

今回も歯科での金属アレルギーについてのつづきです。

歯科治療で使われる金属の多くは、ほぼ無害とされています。しかし、口の中には常に体温と同じ温度の唾液などがあり、金属の成分が変わりやすく、溶け出しやすい環境にあります。この溶け出した金属イオンが体の中に取り込まれ、金属アレルギーが起こる場合があります。歯科治療で使用されている金属から起こるアレルギーの場合、口の中の粘膜や全身の皮膚、さらにはその両方に発症する可能性があります。口の中では、被せ物、詰め物あるいは入れ歯に使われている金属が直接触れているところや、周囲の粘膜などが赤くただれたり、白色のまだら模様になったりします。

とはいえ、金属アレルギー全体のなかで、歯科治療で使用された金属が原因となっているケースは、かなりまれなことのようです。歯科での金属アレルギーの検査と対処法これまでに述べてきた症状が見られる場合でも、本当に金属アレルギーが原因かどうかの判断が必要です。

●皮膚科で治療しても、なかなか治らないところがある
●アクセサリーなど金属製品にかぶれやすい
●歯科治療を受けた後に症状が現れたのではないかと思う

以上の三つの点が当てはまり、金属アレルギーが疑われた場合には、歯科とアレルギー専門の皮膚科が連携した検査や治療を受ける必要があります。

検査の方法としては、原因と考えられる物質を皮膚に貼って反応を見るパッチテストが有効な手段です。さらに、口の中で使用されている金属の分析が必要となります。パッチテストと分析の結果から、原因の可能性のある金属は確定できます。しかし、口の中にその金属があるからといって必ずアレルギーになるとは限らず、なぜアレルギーが起こるのかについてはまだよくわかっていません。

「金属をなくせば治る」と思い込み、歯科治療で取り付けた金属を外す治療を受けるだけでは治らない場合もあります。

たとえアレルギーになりやすい体質であっても、身に付けている物を点検し、アレルギーが起こりにくい環境を作ることが大切です。

アレルギーのある方は、まず初診の時にご報告ください。ヒアリングの上、注意して診察していきたいと考えます。

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